山口県萩市弥富下の畳ヶ淵に行ってきました。
「畳ヶ淵」は、大昔に伊良尾山の造山活動で形成された柱状節理が立ち並ぶ景勝地です。
実際に訪れた感想を交えて、「畳ヶ淵」の見所やアクセス・駐車場の状況などをレポートします。
畳ヶ淵 アクセス
「畳ヶ淵」には、県道124号を車で東進して向かいました。
県道124号を進んでいくと、道沿いに「畳ヶ淵」の駐車場が見えてきます。
駐車場
県道124号沿いにあります。
舗装されたかなり広い駐車場です。
駐車料金は無料でした。
普通車10台/大型バス駐車可 |
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「須佐駅」から国道315号を経由して約15.4 km
地図
畳ヶ淵
「畳ヶ淵」には、川岸に六角状の柱状節理の柱が立ち並び、河床には亀甲状の岩石(柱状節理の柱頭)が展開しています。
これらの岩石は、阿武火山群のひとつ、伊良尾山の噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まるときに規則正しく六角形となってできたものです。
「畳ヶ淵」は、昭和59年(1984年)に山口県自然百選に選出されています。
基本情報
名称 | 畳ヶ淵 |
所在地 | 〒759-3302 山口県萩市弥富下 |
定休日 | |
営業時間 | |
料金 | 無料 |
お問い合わせ | 08387-6-3380(須佐おもてなし協会 いかマルシェ) |
公式ホームページ | 畳ヶ淵 – 萩市観光協会公式サイト |
レビュー・レポート
「畳ヶ淵」には、駐車場から「四万川」の川岸へ降りる石段を使って行くことが出来ます。
石段は180段あり、途中にはトイレがありました。
石段を降り始めて、5分程で「畳ヶ淵」に到着。
「畳ヶ淵」は、亀甲状の岩石が、まるで敷石を敷きつめたように整然と並ぶ奇勝です。
亀甲状の柱頭が見られる河床は、上流下流それぞれ約2kmにわたっていて、岩層はこの位置で断層によって深い淵を形成しています。
亀甲状の岩床横には田万川が流れ、川岸には柱状節理の柱がそびえています。
柱状節理は、一辺70cm程あるそうです。
これらの岩石は、伊良尾山の噴火により、溶岩流が冷えて固まる時に六角柱の玄武岩柱状節理となったものです。
田万川の傾斜は緩やかですが、小さな滝を見られる箇所がありました。
畳が淵は、地元の人に龍権淵と呼ばれ大事され、奥には祠がお祀りされています。
「畳ヶ淵」は、昭和59年(1984年)に山口県自然百選に指定されました。
また「畳ヶ淵」は、「日本ジオパーク」のひとつである「萩ジオパーク」のみどころになっています。
畳が淵の龍神様の伝説
畳ヶ淵に、次のような伝説が伝わっています。
伝説では、この淵に住む 龍神様は女性に優しいことで有名でした。
祝い事や弔いなどで御膳を用意せよと言いつけられた嫁が頼むと宴席の御膳をすべて揃えてくれたという事です。 御膳を借りた後にはきちんと揃えて竜に返し、お礼に鯉を1匹差し出すのが慣わしでした。 ところが、あるとき不心得者がお膳を返さなかったため、竜が怒って、それ以来まったく姿を見せなくなりました。 村人はそれを悲しみ、竜神様に申し訳ないことをしたと、祠を建ててお祀りしました。 そのかいがあってか、竜神は正直な人には情けを残してくれています。 特に女性の苦しみを少しでも軽くするといわれ、女性の病や安産を祈願すると軽くしてくれると伝えられています。 いまでも、子どものできない人が、静かにお参りしているそうです。 願ほどきに鯉を放すことはできなくなったので、最近では花や花の咲く木を植えることを地元の人は薦めています。 |
弥富情報室ブログ 引用
リンク
龍が通った道
「畳ヶ淵」は、「龍が通った道」と称される場所にあります。
「龍が通った道」とは、阿武火山群の伊良尾山がマグマをふきあげる噴火をし、スコリア丘を作り、流した溶岩流の約14キロある流路を龍にとえたものです。
龍が通った道には、「畳ヶ淵」を始め「龍麟郷」や「道永の滝」など太古の火山活動が形成した景勝地が点在しています。
関連情報
関連サイト
写真撮影日
2019年10月
これまでに訪れた山口県の散策地
畳ヶ淵 まとめ
「畳ヶ淵」は、火山の噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まるときに六角形となってできた亀甲状の岩石と柱状節理を見られる奇勝です。
亀甲状の岩石が展開する範囲は広く、かなり見ごたえのある景観が見られます。
険しい場所はありませんが、散策道がやや長い階段で「畳ヶ淵」には凹凸のある岩石地帯が広がっているので運動性の良い靴で訪れた方がいいでしょう。