立神岩(島根県)~駅前の海岸から見える大迫力の海蝕崖~

スポンサーリンク

島根県波根町の海岸から、迫力のある海食崖、立神岩を見て来ました。

アクセス

訪問日は「波根駅(はねえき)」から海岸に行き、海岸沿いの遊歩道を歩いて「立神岩」に行きました。

「波根駅」から波根海岸(波根海水浴場)まで徒歩数分。

波根海岸から「立神岩」まで徒歩10分程です。

駐車場

専用駐車場はありませんでした。

近隣交通機関から

「波根駅」から「県道285号」を 経由して約950 m

地図

波根駅

今回、自分が「立神岩」を見られたのは全くの偶然です。

「波根駅」からすぐ近くに海があるのを知り、思いつきで海岸に訪れたところ「立神岩」を見ることが出来ました。

「波根駅」は、島根県大田市波根町中浜にある山陰本線の駅です。

1915年(大正4年)に、国有鉄道山陰本線の小田駅 ~石見大田駅(現在の大田市駅)間の延伸時に開業し、1990年(平成2年)に無人駅になっています。

ホームは島式の1面2線。

ホーム上からも海岸が見えています。

駅舎は、ブルーの屋根の木造で駅舎の前にはクロマツが植えられています 。

どうやら「波根駅」の開業間もないころ、芥川龍之介とその親友がこの駅に下車をしたらしくその時の様子が書かれた文章が駅に掲示されていました。

波根海岸

スポンサーリンク

駅から海岸までは、住宅の間にある道を歩いてほんの数分。

きっちり護岸工事がしてある海岸を見て

「何の変哲もない海岸だ」

と思いつつ、視線を西にふると巨大な海蝕崖が目に飛び込んできました。

全く予想していなかった光景に、しばし釘付けになりました。

緩やかにカーブを描く、ありふれた景観の海岸線の先にはストライプの模様が入った巨大な海蝕崖。

どことなく、非日常的な光景に思えます。

とりあえず、海岸沿いに歩いて海蝕崖まで行くことにしました。

立神岩(島根県)

海岸には幾種類かの海鳥がいました。

慣れているのか、人をあまり恐れません。

どうやらこの海岸は、海蝕崖だけでなく夕日の名所でもあるようで、それを示す手作りの案内がありました。

立神岩(島根県)

立神岩(島根県)

夕日に染まる日本海と「立神岩」。

それは、かなりの絶景なのではないでしょうか。

たまたま訪れた海岸がそのような光景を見られる場所だとは。

島根県の観光ポテンシャルたけぇ。

立神岩(たてがみいわ)

海岸線を、10分程歩くと「波根東漁港」に着きました。

漁港の堤防のすぐ近くに「立神岩」が見えます。

「立神岩」の麓には、お社がお祀りされ「立神岩」の先端部には「立神灯台」がたち日本海を行き来する船舶の安全を守っています。

「立神岩」は海面からほぼ直角に切り立つ、高さ約80mの海蝕崖で、縞模様の地層がはっきりと確認できます。

「立神岩」 と、対面するように海にそびえ立つ島は「立神島」といいます。

「立神島」の海食崖の高さは約47m。

昔は「立神岩」と「立神島」はつながっていたと考えられていて、長年の波の浸食によって現在の景観が生まれたとみられています。

地層の白い部分は、火山灰と火山灰質の凝灰岩である砂岩層。

黒い部分は、火山礫からなる礫岩層です。

日本列島が形成されつつあった1500~2000万年ほど前に形成されたものということです。

堤防に上がって間近に見る段丘崖の姿はかなり壮観。

追記(キャンドルナイトin 波根海岸について)

2019年7月27日に漁火と海岸に並べたロウソクの灯りを楽しむイベント「キャンドルナイトin 波根海岸」が開催されました。

まとめ

波根海岸ではストライプの入った大岩壁がそそり立つ独特の景観を見ることが出来ます。

自分が知らないだけかもしれませんが、それほど観光アナウンスをされている様子がない海岸で、これほどの絶景を見られるとは思いませんでした。

この海岸から見る夕日も美しいそうなので、次はぜひ夕日に染まる「立神岩」 を見たいと思います。

こちらの記事も書いています

江川海岸 ~海へと続くミステリアスな電柱~

基本情報

所在地

〒699-2211 島根県大田市波根町2062

料金

無料

関連サイト

おおだのこと | 島根県大田市観光サイト – 大田市観光協会

写真撮影日

2019年7月

スポンサーリンク