江川海岸・久津間海岸の電柱

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アニメで見るような海へと続く電柱が見られる場所があると聞き、千葉県木更津市に訪れました。

その光景が見られるのは、潮干狩りの名所「江川海岸」と「久津間海岸」

かつては、もう一か所「金田海岸」でも電柱が見られましたが、腐食が理由で撤去されてしまったそうです。

(2019年の台風の影響で、江川海岸の電柱も撤去されました。)

アクセス

訪問日は、jr「巌根駅」から徒歩で海岸に向かいました。

道を探しながらも徒歩50分程で海岸に到着。

最寄駅・近隣交通機関から

jr巌根駅からは県道235号 経由で約5キロ。

車で海岸に向かう場合は

「木更津金田I.C」から県道87号 経由で約5キロ。

アクアライン連絡道「袖ヶ浦I.C」から木更津大橋を渡ってから3つ目又は4つ目の信号を右折して「江川海岸」まで6.8km。

駐車場

海岸から数百m(徒歩3~5分)手前の場所に広めの駐車場がありました。

地図

海へと続くミステリアスな電柱

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「江川海岸」と「久津間海岸」は隣り合っていて、その両方で海上に電柱の立つ光景を見ることが出来ます。

久津間海岸

最初に向かったのは「久津間海岸」。

海岸には誰もおらず、静かに寄せる波の中、電柱が海に向かって立ち並ぶ光景は不思議な雰囲気を醸していました。

気になるのは、この電柱はどこに電気を供給するために立てられたかということですが、アサリ密漁の監視小屋に電気を送っているのがこの電柱だそうです。

監視小屋は今は無人となっているそうで、電柱も役目を終えているのかもしれません。

だとすると、この辺りの電柱も金田海岸のように撤去されてしまう可能性があります。

こういった独特の景観には残っていてほしいものですが・・・。

江川海岸

久津間海岸をひとしきり眺めた後「江川海岸」に向かいました。

こちらは、隣の久津間海岸と違い意外にも多くの観光客がいます。

話を聞いてみると、ここでは最近有名なウユニ塩湖のように海面に空が映りこむ光景を見ることができ、それを目的に訪れているそうです。

確かに、この辺りは遠浅で引き潮になれば海岸にうっすらと水が残り、塩湖と似たような条件になります。

訪問時は引き潮で、満潮時の電柱が見たかった自分は少しがっかりしていましたが、同じ場所でも視点を変えれば違った景色が見られるということを再確認できる話でした。

江川海岸では、立ち並ぶ電柱の先に対岸の工業地帯をながめられます。

巨大な工業地帯に向かう、か細い送電線。

そのアンバランスさが久津間海岸と異なったミステリアスな雰囲気を演出しているように思えます。

夕景

夕刻になり夕日が海に近づくと、雲と海岸が茜色に染まりました。

海の向こうには富士山が浮かび上がる期待以上の絶景です。

江川海岸

やがて日が暮れ対岸の工場に明かりがつき、綺麗な工場夜景も観賞できました。

追記

2016年の中旬頃から海岸周りの柵が強化され、今では一般人は潮干狩りの営業日以外、砂浜部分には「立ち入り禁止」になっているそうです。

2019年の台風の影響で、江川海岸の電柱は撤去されました。

潮干狩り

自分は、電柱の立ち並ぶ不思議な光景を鑑賞するために江川海岸に訪れました。

ですが本来この海岸は、東京湾唯一の自然干潟での潮干狩りができる場所として有名な場所です。

訪問日は潮干狩りのシーズンオフだったこともあり、観光客でごったがえすことはありませんでした。

しかし、潮干狩りのシーズン中は多くのレジャー客でにぎわいます。

潮干狩りの期間と料金

期間

3月中旬頃から~7月中旬頃
料金

大人(中学生以上)

1800円(2kgまで)

小人(4歳以上小学生まで)

900円(1kgまで)

超過採貝料金

1kgにつき900円

用具料金〔熊手、アミ〕

熊手200円

アミ200円

潮干狩りに対する諸注意

日によっては、潮が満ち潮干狩りができない時間もあります。

漁協のホームページには、それらの時間も書いてくれているので事前に確認して訪れた方がいいかもしれません。

服装は帽子、長靴、タオル、防寒具は持って行った方がいいと思います。

(ちなみにあさりの砂抜きは、水道水だと結構たいへんなので、ペットボトルなどに、砂抜き用の海水をくんで帰ると後々あさりの処理がスムーズです。)

まとめ

電柱が海に立つ景観が見られるということで訪れた「江川海岸」

ここでは、その珍しい景観だけでなく、思っていた以上に情景豊かな海岸風景が楽しめました。

出来れば独特の景観を見せるこの電柱群には「金田海岸」のような撤去という事態をさけて残っていてほしいですが、老朽化による安全面の不安と景観保護の必要性を比べるとなかなか難しい問題なのかもしれません。

他では見ることの出来ない景観なので、なんとか安全性を担保しつつ観光資源として活かす道があればよいのですが・・・。

電柱は撤去されました

2019年の台風の影響で、江川海岸の電柱は撤去されてしまいました。

いつか満潮の海に佇む電柱を見たいと思っていましたが、結局かないませんでした。

それでも、撤去前に江川海岸に訪れることが出来たのは幸運だったと思います。

基本情報

所在地

千葉県木更津市久津間

交通アクセス

(電車)JR「巌根駅」から約5キロ

(車)「木更津金田I.C」から県道87号 経由で約5キロ

アクアライン連絡道「袖ヶ浦I.C」から木更津大橋を渡ってから3つ目又は4つ目の信号を右折して「江川海岸」まで約6.8km

料金

無料

関連サイト

江川漁業協同組合

千葉県公式観光物産サイト

写真撮影日

2016年2月

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