能座の棚田(兵庫県養父市)に訪れた感想と現地レポート

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兵庫県養父市にある能座の棚田に行ってきました。

「能座の棚田」は、2022年に農林水産省によって「つなぐ棚田遺産」に認定されている棚田です。

実際に訪れた感想を交えて、 「能座の棚田」の景観やアクセス・駐車場の状況などをレポートします。

能座の棚田 アクセス

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「能座の棚田」には、道の駅 「ようか但馬蔵」方面から車で向かいました。

「国道9号」と「県道6号」を経由し「県道70号」に入ります。

「県道70号」から右折して「能座の棚田」に向かう市道に入ります。

やや狭い坂道の市道を登っていき、国指定天然記念物「建屋のヒダリマキガヤ」の隣に整備された駐車場に車を停めました。

駐車場

棚田のすぐ近くにある、国指定天然記念物「建屋のヒダリマキガヤ」の隣にコンクリート敷き駐車場が整備されています。

普通車数台が停められる広さがあります。

最寄り駅・近隣交通機関から

JR養父駅から県道70号を経由して約16.3 km

JR新井駅から県道70号を経由して約11.2 km

地図

能座の棚田

「能座の棚田」は、兵庫県養父市にある能座地区の中山間地域に位置する棚田です。

2022年に農林水産省により「つなぐ棚田遺産」に認定されています。

耕作が困難な急傾斜の棚田で、大型機械が使えるように圃場整備が行われ平成6年に完了しました。

しかし、農業従事者の高齢化により休耕田が増え、耕作地の維持に苦慮してきましたが、平成27年に養父市が「国家戦略特区」に指定されたことを受け、兵庫県三木市の建築タイル販売会社と農家の協同体「㈱Amnak」が設立されました。

かつて、能座集落は農業者の高齢化に伴う農地維持に苦慮し、地区農地の過半を休耕田を占める時期もありました。

このような状況下、養父市が平成27年に国家戦略特区の認定を受けました。三木市の建造タイル会社が農業参入し、休耕田であった農地8.4haを含む農地で酒米を栽培、能座地区の田に稲穂が蘇りました。

現在は、参入企業と集落が役員となった組織を設立し、行政も含めた3者が一体となって、むらづくりを進めています。

養父市 公式ホームページ 引用)

基本情報

名称 能座の棚田
所在地 〒667-0143 兵庫県養父市能座
営業時間
定休日
料金 無料
お問い合わせ やぶ市観光協会(079-663-1515)
公式ホームページ 養父市「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」について

レビュー・レポート

国指定天然記念物「建屋のヒダリマキガヤ」の隣に整備された駐車場に車をとめて棚田を散策しました。

耕作面積は、約14.7ha。

耕作率は高く、休耕田は少なかったように見えました。

「能座の棚田」で、生産された酒米「五百万石」から醸造されたお酒は「能座ほまれ」というブランド名で販売されています。

棚田には、「つなぐ棚田遺産」のノボリがたっています。

棚田の法面の構造は土坡。

平均勾配は1/9。

棚田の標高範囲は230m。

棚田は、山の斜面に連なるようにつくられ、上部からは周囲を見渡せます。

里山保全も兼ね森林の裾野を切り抜き、バッファゾーンを設け、獣害対策を取っていることがこの棚田の特長のひとつだそうです。

建屋のヒダリマキガヤ

能座の棚田がある兵庫県養父市の能座には、国指定天然記念物「建屋のヒダリマキガヤ」があります。

樹齢800年といわれている幹回り7.3m、高さ25mもある巨木です。

養父市能座(のうざ)に、ヒダリマキガヤがあります。昭和13年に県指定文化財となり、昭和26年6月9日には、国の天然記念物に指定されました。

ヒダリマキガヤは常緑樹で、イチイ科・カヤ属になります。

カヤの種に通常は右まきに見られる螺旋の模様が左巻きにみられることから、ヒダリマキガヤと命名されています。

ヒダリマキガヤは根周り約16.5メートル、幹周り約7.35メートル、高さ約26メートルあります。

地上約3.7メートルのところで2つの大きな幹に分かれています。枝は四方に広がり、東西約20メートル、南北約28メートルに広がっています。

幹周り約7.35メートルをもつヒダリマキガヤは、カヤの木としては近畿地方以西の西日本では最大のものです。

地元では樹齢は800年とも言われ、親しみをこめて「かやのきさん」と呼んでいます。

養父郡建屋村(たきのやそん)の時代に指定を受けたことから「建屋のヒダリマキガヤ」という指定名称が付けられました。

(養父市公式ホームページ 引用)

「建屋のヒダリマキガヤ」の前には、草地の広場が造られていて、ベンチや説明版が設置されていました。

樹木の周囲には、観賞しやすいように木道が敷かれています。

四方にバランスよく枝を広げた、整った樹形をしていて見ごたえがあります。

ヒダリマキガヤの名前の由来は、実の内殻と外殻に左巻の模様がついていることによるものです。

訪れた時には、自分の他、炎天下の中もう一人の方が写真を撮っていました。

関連情報

関連サイト

能座(のうざ)| 兵庫県養父市 棚田NAVI

写真撮影日

2024年7月

これまでに訪れた兵庫県の散策地

若杉不動滝(養父市大屋町)に訪れた感想と現地レポート

能座の棚田 まとめ

兵庫県養父市にある「能座の棚田」は、2022年に農林水産省により「つなぐ棚田遺産」に認定された棚田です。

棚田上部からの見晴らしは良く、休耕田も少ないので見ごたえがある田園風景が見られました。

棚田のすぐ近くには、国指定天然記念物「建屋のヒダリマキガヤ」があります。

「建屋のヒダリマキガヤ」の隣には駐車場がありました。

棚田周辺にトイレや自販機はなかったので、念頭に置いて訪れましょう。

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