東京都内三大巨樹に指定されている光厳寺の白山桜を見てきました。
光厳寺の「白山桜」
建武(けんむ)年間(1334-1338)に足利尊氏により創建されたと伝えられる光厳寺には、樹齢400年をこえる山桜があります。
大島の桜株、三宅島の大桜とともに東京都内三大巨樹の1本に数えられ、東京都の特別天然記念物にも指定されています。
山の斜面に雄々しくたつその幹回りは5mをこえ、樹高は約17mあるそうです。
染井吉野より淡い色の花をつけることから「白山桜」とも呼ばれ、例年、都心より数週間遅く見頃を迎えます。
アクセス
「光厳寺」にはJR「武蔵五日市駅」からバスに乗って向かいました。
JR「武蔵五日市駅」からバスに乗り、バス停「戸倉」で下車。
バス停「戸倉」から住宅街の坂道を上がり、十分ほどで光厳寺に到着。
駐車場
駐車場あり
最寄り駅・近隣交通機関から
JR[武蔵五日市駅」から秋川街道/都道33号を経由して約3.0 km
(バス)武蔵五日市駅から、払沢の滝入口、小岩、藤倉、数馬または上養沢行き「戸倉」バス停下車徒歩10分。
地図
光厳寺
まず、光巌寺の山門をくぐり、参拝をしてから「白山桜」を観賞しました。
鷲峰山 光厳寺
光巌寺は、臨済宗建長寺派の寺院です。
御本尊は釈迦如来。
山号は鷲峰山。
武蔵五日市七福神の布袋尊です。
光巌寺は、東大寺の良弁僧正がこの地に創建した富倉山慶雲寺を前身としています。
足利尊氏の命により、足利基氏が慶雲寺奥の院の地を改修して堂宇を整備し建武元年(1334)建長寺三十八世正宗広智禅師を開山に迎えました。
南北朝動乱の際には、足利基氏が弥仁親王(後の北朝第四代後光厳院)をこの地に保護し、後光厳院より「光厳寺」の勅額を拝領し寺号となっています。
後に徳川家康の関東入国に祭して天正19年(1591)寺領20石の御朱印状を受領し塔頭五か寺、末寺二八か寺を擁しました。
本堂
鐘楼
山門
白山桜
門の東側にある傾斜地に桜の姿が見えました。
斜面に力強く根を張り、堂々と立つその姿からは名木というのにふさわしい威厳をかんじます。
桜の西側は草地の広場になっているので、くつろいで花見が楽しめます。
十分見応えがある桜ですが、花見をしていた方に聞いた所によると
「かつては、もっと枝が伸びていたが近年の台風で少し折れてしまった」
とのことです。
東京都内三大巨樹のうち光厳寺の「白山桜」以外の二本は、いずれも離島である大島と三宅島にあり、観賞に行くには少々気合がいります。
都内から2時間もあれば見ることの出来る「白山桜」は、貴重な名木といえるのではないでしょうか。
まとめ
樹齢400年を超える、老木ならではの貫録を持つ桜です。
都心よりも2週間程遅れて花を咲かせるので、都内で桜の見頃が終わった後でも花を観賞することができます。
ここから、足を延ばして戸倉城跡まで30分程の行程のトレッキングを楽しむこともできます。
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基本情報
所在地
〒190-0173 東京都あきる野市戸倉328
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2017年4月