兵庫県豊岡市にある玄武洞に行ってきました。
アクセス
「玄武洞公園」には豊岡市街地方面から車で向かいました。
県道3号を走ってJR「玄武洞駅」を通過。
結和橋を渡り、県道548号に入ります。
県道548号を南下していくと「玄武洞公園」に到着します。
駐車場
玄武洞ミュージアムの下に広めの駐車場がありました。
普通車70台 / バス5台 |
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「玄武洞駅」から円山川リバーサイドライン/県道3号 と 県道548号を 経由して約7.8 km
JR「城崎温泉駅」から県道548号を経由して約4.7 km
地図
玄武洞
玄武洞は、兵庫県豊岡市赤石の円山川東岸にある国の天然記念物です。
山陰海岸国立公園に含まれ、日本の地質百選に選出されています。
約160万年前の火山活動によって噴出されたマグマが冷却され、玄武岩溶岩の層が形成されました。
その後、侵食により玄武岩塊がむき出しとなりましたが、割れ目(節理)が切り出しやすかったため、人が石を採取し採掘跡が窟洞となりました。
江戸時代の文化4年(1807年)幕府の儒学者・柴野栗山が、ここを訪れ伝説上の玄武の姿になぞらえて「玄武洞」と名付けました。
明治17年(1884年)、岩石の日本名を定めるとき、東京大学の小藤文次郎博士が玄武洞の名から“玄武岩”を命名しました。
そして今日、“玄武岩”という名は一般的に使われています。
大正15年(1926年)、京都大学の松山基範博士が、玄武洞の石の磁性の方向が今と反対の南を向くことを発見し、1929年(昭和4年)地球磁場の反転説を世界で初めて発表します。
これはその後広く認められ、現在では260万年前から78万年前までは現在と地磁気の向きが反対であったとされています。
玄武洞公園
玄武洞公園は国の天然記念物に指定されている、火山岩で出来た5つの洞窟を見られる公園です。
(2023年4月時点)
営業時間 | 9:00〜17:00(最終入園16:30) |
定休日 | 12月29日から翌年の1月3日まで
※ただし、必要がある場合の休園日の変更、または臨時の休園日あり |
料金 | 大人 個人:500円 団体(20人以上):400円
学生 個人:300円 団体(20人以上):240円 ※障がい者手帳等の提示で本人の入園料半額 ※「学生」とは、大学、高等学校及びこれらに準ずる学校の学生(生徒)の方 |
問い合わせ先 | 玄武洞公園(全但バス・神姫バス共同事業体):0796-22-4774 |
入り口
玄武洞公園の入り口の階段を登ると、休憩棟とトイレが敷設されている広場があります。
休憩棟には、玄武洞の資料が展示されていました。
此処までは無料で入れます。
券売所
休憩棟やトイレの先に券売所があります。
観覧料は大人500円、学生300円です。
玄武洞公園が有料になったのは、2022年(令和4年)8月1日。
昔は無料で来れてましたが、此処まできちんと整備されていなかったように思います。
玄武洞
大きな柱状節理が露頭したダイナミックな景観が見られます。
玄武洞でみられる洞穴はかつて採石場として人工的に造られたものです。
1925年(大正14年)の 北但大震災の影響により大きく崩れましたが、崩れた玄武岩は地元である赤石集落の石垣や城崎温泉街を流れる大溪川(おおたにがわ)の護岸などの使われているとのことです。
青龍洞
玄武洞から東に歩くと青龍洞があります。
玄武洞公園の中でも特に綺麗な柱状節理が見られます。
柱状節理は、溶岩が冷えていく過程で収縮してできたもので、溶岩の表面から中心部に向かって伸びていきます。
柱状節理の下に溜まった水に周囲の景色が映り込んで幻想的な景観を見せていました。
青龍洞の付近からは、円山川周辺の景観が眺望できます。
白虎洞
白虎洞では、水平方向に延びた柱状節理の断面を見られます。
白虎洞の柱状節理は、玄武洞の柱状節理に比べると細くなっています。
一般的に柱状節理はゆっくり冷えたところほど太くなるので、この付近は溶岩が早く冷えたということになります。
つまり溶岩の周縁部に近かったということです。
南朱雀洞
南朱雀洞脇の岩石は節理が見られず表面がごつごつしています。
これは溶岩流の先端にあたる部分です。
溶岩の表面が急に冷やされて固まったため、柱状節理はあまり形成されません。
それは内部が熱く後から溶けた溶岩が押し出て表面を破壊するため、塊状の岩石の集まりになるからです。
近くで石を見ると、マグマの中に含まれているガスの抜けた穴が見つかるそうです。
洞の下部には、水が溜まっていました。
北朱雀洞
北朱雀洞は、かなり複雑な形の摂理をもっています。
柱状節理は、冷える方向によって縦横に向きが変わります。
南朱雀洞・北朱雀洞の柱状節理が様々な方向を向いているのは、冷却した方向が様々だったからです。
玄武洞ミュージアム
玄武洞ミュージアムは、「玄武洞公園」入口の正面にある博物館です。
レストランやカフェ、菓子工房、但馬の土産、ミュージアムショップなどが併設されています。
ミュージアムでは世界から集められた宝石・貴石・奇石・化石・鉱物など充実した展示がみられます。
また、ミュージアムでは、国の伝統的工芸品「豊岡杞柳細工」についても紹介しています。
ミュージアムは有料ですが、併設されているレストランやショップなどの施設は自由に利用できるようでした。
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 大人(中学生以上)800円、小人(小学生)500円、幼児(4才以上未就学児)400円、団体割引・年間パスポートあり |
問い合わせ先 | 玄武洞ミュージアム:0796-23-3821 |
渡し船
JR「玄武洞駅」、全但バス停留所「玄武洞」と 玄武洞ミュージアムを結ぶ渡し船が運航されています。
玄武洞ミュージアムの裏に乗り場があります。
大人 片道400円、往復700円 | 子供 片道250円、往復400円 | 幼児 片道150円、往復200円 |
遊覧船
玄武洞ミュージアムの受付に申し込めば円山川を約10分間遊覧する船に乗ることが出来ます。
時期によって運行日程は異なりますが1日に4便出ています。
大人 700円 | 子供 400円 | 幼児 200円 |
まとめ
国の天然記念物に指定されている玄武洞公園では、約160万年前の火山活動によって形成された柱状節理がそびえる岩壁を見られます。
園内には、玄武洞の他、青龍洞、朱雀洞、白虎洞があり、それぞれで特徴的な柱状節理を観賞できます。
特に玄武洞と青龍洞では迫力のある景観が楽しめました。
基本情報
所在地
〒668-0801 兵庫県豊岡市赤石1347
料金
大人500円、学生300円
開園時間
9:00−17:00
(16:30以降の入園不可)
休園日
12月29日から翌年の1月3日まで
※ただし、必要がある場合の休園日の変更、または臨時の休園日あり
お問い合わせ先
TEL:0796-22-4774
関連サイト
写真撮影日
2022年