獨鈷抛山(とこなげさん)千手寺(京都府亀岡市)に参拝してきました。

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京都府亀岡市に建つ千手寺に参拝してきました。

アクセス

「千手寺」へは、丹波篠山市方面から車で向かいました。

「獨鈷抛山 千手寺」への車でのアクセスは、「獨鈷抛山 千手寺」の公式ホームページにわかりやすく書いていました。

千手寺の公式ホームページ引用

「薭田野神社」(ひえだのじんじゃ)を目的地設定して

同神社の鳥居をくぐって道なりにお越しください。

道なりですが、Y字のように見えた場合は左へ進んでください。

薭田野神社から約3.5Kmです。当寺を目的地設定した場合、カーナビによっては薭田野神社から

鹿谷の集落内で右に曲るように指示されますが、

右に曲ると迷います。

駐車場

石段の道を挟んだ場所に土敷きの広場があります。

普通車なら数台は停車できると思います。

最寄り駅・近隣交通機関から

  • JR「亀岡駅」から府道403号と篠山街道を経由して約8.0 km
  • JR「並河駅」から府道407号を経由して約5.7 km

地図

千手寺

「獨鈷抛山 千手寺」は、現在は臨済宗妙心寺派に属し「眼病」に霊験あらたかな寺として親しまれています。

御本尊は千手観音菩薩。

山号は、獨鈷抛山(とこなげさん)。

寺伝によると大同二年(807年)弘法大師が開創したといわれています。

遣唐使として唐に渡り、恵果和尚から密教の奥義を伝授された大師が帰国に際し、本国に向かって「独鈷(とっこ)」を天に投げたところ白雲を引いて飛び去ったといいます。

帰国後その行方を奈良の 春日神社にうかがい「丹波国佐伯の庄山内村の北峰、娑婆山の松の枝にかかっている」との神託により、白鹿に導かれて、この地に来られたということです。

案内板より引用

獨鈷抛山 千手寺   臨済宗

大同二年(八○七)弘法大師空海により開創された千手寺の縁起によると、弘法大師が渡唐の途上、暴風雨で難破しそうになった時、観音菩薩に立願し、大望成就したならば尊像を刻すると誓い、無事唐に着きました。

さらに恵果和尚から密教法儀の伝授を受けて帰朝に当たり、「密教流布相応の勝地にとどまるべし」と言って独鈷杵を投げると、宙に消えました。

帰朝後、奈良春日大社に参籠して独鈷の行方を尋ねたところ、春日明神が示現し、「丹波国山内壮の北峰、娑婆山の松の枝にある。道を教えるからその地に千手観音を造立せよ」と告げました。

このお告げに従い大師が麓まで来ると、春日明神の使いである白鹿がこの地の松にかかっている所まで導き、谷に消えました。

以後この地を鹿谷、山号を獨鈷抛山と呼ぶようになりました。また、大使は、香木を用いて一刀三礼して千手観音を刻み、安置したことが千手寺の始まりです。

その後、戦火により廃寺となりましたが、応永十年(一四○三)、鎌倉建長寺の蘭渓道隆の法孫、止菴和尚が来住して、臨済宗寺院として中興されました。

また、地元の猟師が霊場の峰に毎夜怪光が現れるのを、狐狸の仕業と宇疑いこれを射たところ手ごたえを感じ、翌朝、血の跡をたどると矢は千手観音の左目に立っていました。

猟師は、罪を懺悔して末代まで弓矢を捨てることを誓いました。

以後この千手観音は、眼病に御利益があるとされ、四月十七日、七月十七日の縁日には、多くの善男善女の参詣が絶えません。

千手寺の景観

獨鈷抛山 千手寺は、亀岡盆地を眺望する素晴らしい景色が見られる寺院です。

そして最近は、丹波霧と呼ばれる濃霧が発生する亀岡ならではの雲海を見られるお寺として注目されています。

今回は、その雲海を見るため早朝に参拝させていただきました。

結論から言いますと、訪れた日の境内は霧に包まれ雲海を見ることはできませんでした。

まあ道中、霧が濃すぎるとは思っていました。

訪れたのは10月半ば。

個人的には、「亀岡市」周辺では11月くらいから雲海が見られる頻度が高くなっている気がします。

お寺に到着したのは、午前5時頃。

参拝日の、日の出は午前6時ごろ。

雲海は見られそうにありませんが、霧の立ち込める境内はかなり幻想的な景観になっていました。

まずは石段を上がっていきます。

石段の上には霧にかすむ山門が見えました。

石段を少し上がると踊り場があります。

踊り場には、手水舎がありました。

手水舎の西側から水が石をうつ音が聞こえます。

音の方へ向かうと人工の滝がありました。

おそらく行場だと思います。

手水舎で手を清め山門に向かいました。

山門は立派な鐘楼門。

左右には仁王様の像があります。

山門は、入母屋造り、桟瓦葺(さんかわらぶき)、一間一戸の楼門形式です。

この「鐘楼門」はもとは愛宕大権現「白雲寺」の門でしたが、明治政府の廃仏毀釈で離山になり、明治3年(1870年)に「千手寺」に移築されたそうです。

門の近くには照明装置があったので、時期によってライトアップされているのかもしれません。

門をくぐり本堂に参拝してから雲海の展望場所に向かいました。

もちろん雲海は見れないんですが、せっかくなので。

霧に包まれた境内は映画のワンシーンのような幻想的な景観になっていました。

雲海の観賞場所

千手寺で雲海が観賞できる代表的な場所は3か所です。

山門前

石段上部から山門前にかけて眺めがよく雲海が見られます。

山門付近

山門内側や山門周辺から雲海を見られます。

雲海展望所

山門をくぐって少し右の方へ進むと雲海展望所への入り口があります。

山門に雲海展望所への行き方が掲示されていました。

入り口には善意の杖がおかれています。

少し足場が不安定なので、この展望所に行かれる方は運動性の高い靴で訪れることをお勧めします。

山道を少し登るとお稲荷様がお祀りされています。

お稲荷様に手を合わせて、さらに登ると手造りのベンチが置かれた展望所がありました。

この展望所は、ご住職さんが山を少しずつ切り開いて造られたとのことです。

訪れた日は霧で幻想的な光景にはなっていましたが、雲海は見られませんでした。

雲海は見られませんでしたが、静謐な雰囲気の中穏やかな時間が過ごせました。

展望台からは、条件がそろえば雲海を。

晴れていれば、亀岡盆地を眺望する絶景が見られるでしょう。

ライブカメラ

獨鈷抛山 千手寺には、亀岡盆地が見えるライブカメラが設置されています。

インターネットがつながればライブカメラを見ることが出来、周囲の状況を確認できます。

雲海の発生状況や天気を調べられるので、参拝の予定を立てやすくなるでしょう。

ライブカメラ関連サイト

亀岡盆地を望む – 獨鈷抛山 とこなげさん 千手寺

まとめ

獨鈷抛山 千手寺は、境内から亀岡盆地を眺望できる古刹です。

条件がそろえば境内から雲海を眺められます。

豊かな自然に囲まれ空気が良い穴場的絶景寺院だとおもいます。

基本情報

所在地

〒621-0037 京都府亀岡市稗田野町鹿谷大タワ7

料金

無料(志納)

お問い合わせ

電話 : 0771-23-1434

関連サイト

獨鈷抛山 とこなげさん 千手寺

とこなげ山 千手寺|観る – 亀岡市観光協会

写真撮影日

2022年10月

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