東京都文京区にある池泉回遊式庭園の関口芭蕉庵に行ってきました。
アクセス
関口芭蕉庵には、東京地下鉄東西線「早稲田駅」から歩いて行きました。
新目白通り・都道8号を 経由して神田川に架かる駒塚橋をわたって関口芭蕉庵に到着。
東京地下鉄東西線「早稲田駅」から関口芭蕉庵までは徒歩で10分程です。
駐車場
専用駐車場はありませんでした。
最寄り駅・近隣交通機関から
東京地下鉄東西線「早稲田駅」から新目白通り/都道8号を経由して約500 m
地図
関口芭蕉庵
江戸時代を代表する俳人松尾芭蕉は、二度目に江戸に入ったおり、旧主筋の藤堂家が行っていた神田上水の改修工事にたずさわりました。
その際、1677年(延宝5年)から1680年(延宝8年)まで水番屋に住んだといわれています。
その後、芭蕉を慕う人々により「龍隠庵(りゅうげあん)」という庵が建てられ、それが後年に“関口芭蕉庵”と呼ばれるようになりました。
往時の建物は火災や戦災で焼失し、現在の建物は戦後に再建されたものです。
東京の名湧水57選の湧水池を持つ庭園
関口芭蕉庵は、東京の名湧水57選に選ばれている湧水池を中心にした池泉回遊式庭園です。
神田川沿いの遊歩道に面する正門は通常時は閉ざされているので、正門北西側の胸突坂の通用門から入園します。
通用門(入り口)
正門
園路
関口芭蕉庵は明治の佇まいを残すよう、園路などに作庭当時の自然石が使用されています。
ひょうたん池
約15m段差の崖下から湧き出る関口芭蕉庵の湧水は、東京の名湧水57選に選ばれています。
湧水が造る瓢箪池の周りには、たくさんのモミジが植えられていました。
来園日は、モミジが色づき始めていました。
詩碑
園内には芭蕉をはじめとする俳人の歌碑が点在しています。
伊藤 松宇(いとうしょうう)句碑「真中に富士聳えたり國の春」
芭蕉句碑「ふる池や蛙飛び込む水のをと」
范石湖の詩碑
夜寒碑「二夜鳴く一夜は寒しきりぎりす」
さみだれ塚
関口芭蕉庵には、1750年(寛延3年)に芭蕉の供養のため、芭蕉が詠んだ句「五月雨にかくれぬものや瀬田の橋」の真筆の短冊を埋めて作られた「さみだれ塚」が建立されています。
芭蕉庵
戦後に再建された芭蕉庵は現在、管理室兼資料室になっています。
中には「奥の細道」に関する資料などがおいてあります。
机と椅子があったので休憩をとることが出来ました。
芭蕉は早稲田の田んぼを琵琶湖に見立て、庵から見える風光を愛したと言われています。
ひょっとすると、まさにこの「芭蕉庵」付近から眺めていたのかもしれません。
芭蕉庵の中から見た庭園
まとめ
「関口芭蕉庵」は、無料で入園出来る長閑な雰囲気の回遊式庭園です。
東に椿山荘、西に肥後細川庭園という名園があります。
大掛かりな造りの椿山荘や肥後細川庭園にくらべ素朴な佇まいの庭園でした。
芭蕉をはじめとする俳人の歌碑が点在する園内には多くの草木が植えられていて、まるで里山の小径を散策しているような雰囲気でした。
基本情報
所在地
〒112-0014 東京都文京区関口2丁目11-3
料金
無料
開園時間
10時00分~16時30分
休園日
月・火曜日、年末・年始
関連サイト
お問い合わせ先
03-3941-1145
写真撮影日
2019年11月
これまでに訪れた庭園・公園
目白庭園(東京都豊島区)を観賞してライトアップを見て来ました。