明々庵(島根県松江市)に行ってきました。

スポンサーリンク

島根県松江市に建つ明々庵に行ってきました。

アクセス

「明々庵」には、車で市街地を経由して向かいました。

県道37号から街路に入り坂道を登ると「明々庵」の駐車スペースが用意されている駐車場があります。

(「明々庵」入り口周辺の住宅街の道は狭いので、車で来られた方は十分注意して運転してください。)

駐車場

「明々庵」の入り口がある坂道を少し下った場所に、「明々庵」の駐車スペースがある駐車場があります。

駐車料金は無料です。

5台

最寄り駅・近隣交通機関から

JR「松江駅」から県道37号 経由して約2.5 km

一畑電車北松江線「松江しんじ湖温泉駅」から城山西通りと県道37号を経由して約2.4 km

地図

明々庵

「明々庵」は大名茶人として知られる松江藩七代藩主、松平不昧公の好みによって、1779年(安永8年)に建てられた茶室です。

松江市殿町の家老有澤(ありざわ)家本邸に建てられました。

不昧公の好みの茶室として、不昧公自身がしばしば利用したと伝えられています。

明治維新後、幾度か移築され1928年(昭和3年)に東京から再び松江市に移され、菅田庵に隣接した萩の台に建てられました。

その後、戦争などの影響で管理が行き届かず荒廃していましたが、1966年(昭和41年)茶道振興に尽力していた「一々会」(会長、田部長右衛門氏)によって不昧公150年祭の記念事業として現在地に移されました。

「明々庵」は、島根県指定文化財になっています。

駐車場から坂道を少し登ると「明々庵」に向かう石段があります。

城見台

石段を登ると、松江城を抜群のロケーションで望むことができる展望所があります。

「城見台」と呼ばれる展望所には、腰かけが設置されていました。

「明々庵」の拝観は有料ですが、城見台(展望所)までは無料で訪れることが出来ます。

城見台には、徳川家の家紋「三つ葉葵」と不昧公の正室の実家である伊達家の家紋「竹に雀」が描かれた石灯篭があります。

パンプレットに掲載されていたので結構探しました。

受付(拝観料)

城見台の隣には受付があります。

拝観料は、大人410円。(2023年10月時点)

個 人 大人 410円  小人 200円
団 体 (20名以上) 大人 300円  小人 150円
抹 茶 一服 410円

営業時間

4月1日~9月30日

観覧時間 8:30~18:30 (最終受付 18:10)
お抹茶時間 9:50~16:30 (最終受付 16:30)

10月1日~3月31日

観覧時間 8:30~16:00 (最終受付 16:00)
お抹茶時間 9:50~16:30 (最終受付 16:00)

拝観料の他に410円払えば、敷地内にある「百草亭」のお座敷で抹茶をいただくことが出来ます。

庭園

受付をすませ門をくぐると枯山水の「出雲流庭園」が広がっています。

左手に見える建物がお座敷のある「百草亭」です。

「出雲流庭園」には、池泉、滝石組、築山を設えず、出雲の七木と言われる樹木やクロマツやイヌマキ(こうやまき)などの常磐木を植えるのが特徴です。

出雲の七木 モチノキ、モッコク、モクセイ、タラヨウ、ナギ、ナンテン、アリドオシ

庭の飛び石は、雨や雪の時に足元が濡れないよう少し高めに配置されているそうです。

素朴で質実剛健な趣の中に「心づかい」を感じさせる懐の深い庭園です。

枯山水庭園の奥には客が亭主の迎えを待つ腰掛待合があります。

腰掛待合には、現代でいうトイレにあたる雪隠があり少し驚きました。

実は、これは飾り雪隠というもので、綺麗な雪隠を見せることで奥の茶室も行き届いていると暗に伝えるのが目的のものだそうです。

微に入り細に入り、ほんとに細かい所まで意識を注いでいるものだと感心しました。

腰掛待合を出ると、「明々庵」が建っています。

「明々庵」は、重厚な茅葺屋根の入母屋造り。

扁額に書いてある「明々庵」の字は不昧公直筆とのことです。

間取りは、2畳台目と4畳半の席が組み合わされ、水屋や台所が完備されています。

不昧公の趣向がよく反映されたつくりで2畳台目の茶室は通常中柱をたて、炉を客畳に切るのが定石ですが、「明々庵」には中柱がなく、炉を手前畳に切る向切りとしています。

室内に上がることはできませんが、にじり口から中を見学することはできます。

「明々庵」の前には手水鉢があります。

月照寺で見た千利休ゆかりの手水鉢に似ているような気がします。

腰掛待合から左の方に歩いて行くと、貴人口がありました。

貴人口とは、茶室にある障子がたてられている客用の入り口で立ったまま出入りができます。

茶室に躙り口と貴人口が両方ある場合には、貴人口は躙り口と直角になるよう設けられます。

貴人口の入り口には、内蹲踞がありました。

露地には、直線的な配置の飛び石が多かった気がします。

出雲流庭園の飛び石は、自然石だけではなく、庭のどこかに石臼や短冊石といった人工石を据えるのが特徴だそうです。

すかし塀と石灯篭。

まとめ

「明々庵」は、不昧公の好みによって、1779年(安永8年)に建てられた茶室です。

拝観料を払って入場すると島根県指定文化財の明々庵や枯山水の「出雲流庭園」を観賞できます。

受付の手前には、無料で松江城を望むことができる城見台があります。

基本情報

所在地

〒690-0888 島根県松江市北堀町278

料金

大人 410円 、小人 200円

観覧時間

4月1日~9月30日、8:30~18:30 (最終受付 18:10)

10月1日~3月31日、8:30~16:00 (最終受付 16:00)

休館日

年中無休

お問い合わせ

電 話 0852-21-9863

関連サイト

明々庵 公式ホームページ

明々庵 | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト

写真撮影日

2023年10月

これまでに訪れた島根県の散策地

ト蔵庭園(ぼくらていえん)椿庵 ~手打ちそばも食べられる奥出雲の名園~

室谷の棚田(島根県浜田市) ~棚田ごしに日本海が眺められる棚田百選~

都川の棚田(島根県浜田市)に行ってきました。

スポンサーリンク