月照寺(島根県松江市)に参拝して庭園を観賞して来ました。

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島根県松江市に建つ月照寺に参拝してきました。

アクセス

月照寺には道の駅「秋鹿なぎさ公園」方面から車で向かいました。

国道431号を経由し、外中原町の街路を進み「月照寺」の駐車場に到着。

(月照寺周辺の街路は、やや狭く車が対向しにくい場所もあったので注意して運転してください。)

駐車場

道沿いに乗用車が停められる石畳の駐車場があります。

東林寺の駐車場と共用のようでした。

駐車料金は無料。

乗用車20台・大型バス2台

最寄り駅・近隣交通機関から

一畑電車北松江線「松江しんじ湖温泉駅」から城山西通りを経由して約1.2 km

JR「松江駅」から京橋川通り/国道431号を経由して約3.0 km

地図

月照寺

「月照寺」は、島根県松江市に建つ浄土宗の寺院です。

御本尊は阿弥陀如来。

山号は歓喜山(かんきさん)。

現在、「月照寺」がたっている地には、かつて「洞雲寺」という禅寺がありました。

ながく荒廃していましたが、徳川家康公の孫にあたる松江藩初代藩主・松平直政公が生母の月照院の霊牌安置所として1664年(寛文4年)に浄土宗の長誉上人を開基とし蒙光山(むこうさん)月照寺として復興しました。

直政公の没後、二代綱隆公が父の遺命により境内に廟を造り、山号を歓喜山と改めて以来、九代にわたる藩主の菩提寺として栄えてきました。

現在は「月照寺」の境内全域が国の史跡に指定されています。

なかでも初代直政公と七代不昧公の廟所の廟門は島根県の重要文化財に指定されています。

また境内には、不昧公が建てた茶室・大円庵や不昧公お抱えの力士であった雷電爲右衞門の碑・出雲流庭園・茶の湯の井戸・小泉八雲の随筆に登場する大亀の寿蔵碑など多くの名所が点在しています。

「月照寺」は「山陰のあじさい寺」として有名で、例年6月中旬からは約3万株あじさいの花が境内に咲き誇ります。

出雲国神仏霊場第5番札所です。

駐車場から参道を歩き受付のある書院「高真殿」に向かいました。

「高真殿」までの参道では、不昧公ご愛用の茶の水や雷電爲右衞門の碑・唐門などが見られます。

雷電爲右衞門の碑

山門入り口付近には、松江藩お抱え力士であった雷電爲右衞門の手型を彫り込んだ碑があります。

雷電爲右衞門は、1767年(明和4年)1月、信濃国(現在の長野県)に産まれ、横綱「谷風」の内弟子となり寛政・文化の土俵をかざりました。

1788年(天明8年)22歳の時、松江藩藩主・松平不昧公のお抱え力士となり不昧公より雷電爲右衞門の名を給わります。

21年間で34場所の土俵をつとめ258試合の相撲を行いましたが負けたのはわずか10回。

その勝率は相撲史上で第1位とのこと。

不昧公ご愛用の茶の水

山内から湧き出る水で、不昧公が度々お茶の水に愛用された水です。

「島根県の名水百選」に選ばれています。

生水では飲めません。

唐門

こちらの唐門からは出入りできません。

宝物殿

書院“高真殿”の手前には宝物殿があります。

歴代藩主ゆかりの品が展示されています。

「高真殿」で拝観料を払った後に宝物殿に入りました。

素晴らしい品々が見られました。

宝物殿の中は撮影禁止です。

高真殿

「高真殿」で拝観料を払いました。

拝観料 大人 500円、中・高生 300円、小学生250円、未就学児童 無料、海外の方 250円、神仏霊場・地蔵尊巡礼者 250円
お抹茶 お抹茶(お菓子付き)500円 書院で庭を眺めながらお抹茶で一服できます。
各種割引 団体(30名以上) 一割引、障がい者 半額、各種バスパスポート/松江城共通入場券 一割引

拝観料は大人500円(2023年10月時点)。

さらに、お抹茶代 500円を払うと書院で庭を眺めながら抹茶とお菓子をいただけます。

「高真殿」と本堂は昭和時代に再建されたものです。

廟所

「高真殿」で拝観料を払ってから本堂に手を合わせ、松江藩主・松平家の廟所に参拝。

次に書院「高真殿」の中から出雲流庭園を観賞しました。

廟と廟門は当時の姿がほぼ完全に残っている貴重なものです。

廟所の参道

鐘楼

庭園

書院のお座敷から庭園を眺められます。

庭園には、白砂と飛び石が配され奥には池が造られています。

向かって左手には、手水鉢と石灯篭。

右手には庭門があります。

白砂と飛び石の向こうには、モミジやサツキ、松など様々な植物が植えられています。

池の奥には、石橋が見えました。

手前の白砂と奥の植栽のコントラストが特徴的な庭園です。

手水鉢の傍にはソテツが植えられています。

書院から松平不昧の庵号から命名された茶室 ・大圓庵に行けます。

水屋

大圓庵の手前には水屋があります。

露地庭

茶室からは露地庭が見られます。

露地庭の飛び石は主庭園へと続いています。

主庭園や露地庭は、観光客は歩くことが出来ません。

庭園には降りないようにしましょう。

露地庭に配された織部灯籠と手水鉢は、千利休から福島正則が譲り受けたものが家臣の大橋茂右衛門に伝わり、後に松江藩主に召し仕えられた大橋家から松平不昧公の懇願で松平家の江戸屋敷へ移されていた由緒ある逸品です。

明治維新後に江戸屋敷が廃されて大橋家に返還された後に、茶室建立に際して大橋家から月照寺に寄進されました。

まとめ

歴代松江藩主の廟所が厳かに佇む「月照寺」は、国の史跡や県の文化財などが点在する見所が多い名刹です。

拝観料とお茶代を払えば、書院から庭園を眺めながら島根県の名水百選に選ばれている「茶の湯の水」を使用した抹茶と地元の名菓を楽しむことができます。

松江の茶の湯文化の礎築いた不昧公とゆかりの深いお寺なので、茶の湯文化に興味がある方ならば、より充実した時間が過ごせると思います。

基本情報

所在地

〒690-0875 島根県松江市外中原町179

料金

大人 500円、中・高生 300円、小学生250円、未就学児童 無料

拝観時間

10:00~16:00(呈茶10:30~15:30)、6月は8:30~17:30(呈茶10:00~16:00)、※入場は終了30分前まで

定休日

なし

(時期によって拝観に制限がある箇所があるようです。公式ホームページで確認してから訪れることをお勧めします。)

お問い合わせ

TEL (0852) 21-6056

関連サイト

月照寺 公式ホームページ

月照寺(げっしょうじ) – 山陰観光ポータルサイト

写真撮影日

2023年10月

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