千葉県館山市にある赤山地下壕に行ってきました。
アクセス
赤山地下壕へは、JR「館山駅」からバスに乗って向かいました。
JR「館山駅」東口から日東バス「館山航空隊」行きに乗車し、「みやぎ」バス停で下車。
赤山地下壕の受付がある「豊津ホール」まで歩きます。
「豊津ホール」で入壕料を払い、ヘルメットと懐中電灯を借りて赤山地下壕に向かいました。
入壕料は一般200円・小中高校生100円です。
駐車場
駐車場あり
収容台数は乗用車18台、大型バス2台。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「館山駅」から県道257号を経由して約3.3 km
地図
赤山地下壕の景観
昔、美しい地下壕があるという記事を見ました。
タイトルは忘れましたが、戦争遺跡について書かれた本だったように思います。
壕の名称は赤山地下壕。
所在は千葉県館山市だと書かれていました。
防空壕と美しいという言葉がセットで書かれることは、そうはありません。
その言葉の取り合わせに興味がわき、いつか赤山地下壕を見たいと思っていました。
それから数年後。
大学時代の友人と館山方面を散策する機会に恵まれ、もしやと思い場所を調べると館山駅から交通アクセスの良い場所に赤山地下壕があることがわかりました。
駅からバスで移動し、受付のある「豊津ホール」で入場料200円をはらいます。
そこでヘルメットと懐中電灯を渡され、地下壕へ向かいました。
赤山地下壕は、壕内の総長が1.6キロに及ぶ全国的に見ても大きな地下壕です。
館山市は東京湾の入口に位置し、首都防衛上重要拠点です。
ゆえに戦争遺跡が多く残っています。
赤山地下壕もその一つですが、空襲が激しくなった太平洋戦争終盤、館山海軍航空隊の防空壕として使われていたこと以外は、いつ何の目的で造られたかなど資料不足ではっきりとはわかっていません。
ただ、一般的に大きな地下壕の壕と壕の間の長さは、10~20m以上であるとされていますが、赤山地下壕は5~10mと狭く、計画的に掘られたとは考えにくいつくりから見て、終戦がさし迫った1944(昭和19)年より後に建設されたのではないかと考えられているようです。
壕の通路は、十分な高さと幅がとられていて歩きやすくなっています。
電灯も設置されていて、壕内散策に必要な明るさは確保されていました。
ヘルメットと懐中電灯を渡された際、普段と同じ格好の自分は準備不足ではないかと思いましたが、事前の準備を危惧しなくてもよい設備は整備されていました。
地下壕では大きな部類ですが、他の壕と同じく解放されている部分は一部で大部分は立ち入り禁止です。
それでも、これだけの距離を散策しやすく整備している地下壕は少ないでしょう。
房総半島南部付近の地質は、凝灰岩質の砂岩や泥岩の軟らかい地層で形成されています。
その地層が綺麗な縞模様となって壕の壁面に現れています。
壕内全域でしま模様の地層を見ることが出来、まるで地下壕そのものが地層観賞施設のようです。
中には、かつての地殻変動で断層がずれているのがわかる箇所もあります。
まとめ
赤山地下壕では、特徴的な縞模様の地層を立体的に見ることが出来ます。
このような光景を見られる防空壕は、ここ以外には見たことがありません。
赤山地下壕は戦争遺跡として歴史を物語るだけでなく、立体的に地質観賞できる稀有な場所だと思います。
基本情報
所在地
〒294-0033 千葉県館山市宮城192−2
料金
- 個人 一般200円・小中高校生100円
- 団体 (20名以上で入壕の場合) 一般150円・小中高校生50円
受付時間
受け付けは豊津ホールで行ってください。
午前9時30分~午後4時(受付は3時30まで)
休壕日
- 壕内定期点検のため毎月第三火曜日は休壕。(ただし第三火曜日が休日の場合はその翌日)
- 年末年始(12月29日~1月3日)
- 選挙等行事のため臨時休壕となることがあります。(受付の豊津ホールが投票所となるため)
関連サイト
写真撮影日
2010年
こちらの記事を書いています
ドックヤードガーデン 【横浜ランドマークタワー敷地内にある日本最古の現存船渠 】