京都市西京区にある京都市洛西竹林公園に行ってきました。
アクセス
「京都市洛西竹林公園」には、亀岡市方面から車で向かいました。
府道205号から「竹林公園」への案内板に従い脇道へ入り、坂を登ってしばらく進むと「竹林公園」の駐車場が見えてきます。
「竹林公園」の入り口は、府道205号沿いにあるものと思い込んでいたので少し迷いました。
駐車場
「竹林公園」の駐車場は、「竹林公園」北入り口の真横にあります。
利用時間は午前9時から午後5時。
閉園中は施錠閉鎖されます。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR京都線「向日町駅」から府道207号を経由して約2.3 km
阪急電鉄京都本線「東向日駅」から新西国街道/物集女街道/西国街道/府道67号 を経由して約2.1 km
阪急電鉄京都本線「洛西口駅」から府道201号を経由して約1.8 km
地図
京都市洛西竹林公園
「京都市洛西竹林公園」がある洛西ニュータウンは、竹の産地である大枝・大原野にあり、 竹林が広がるニュータウンとして知られています。
現在でも、ニュータウンの各所に竹林景観が残っていますが、その昔はほとんどが竹林でおおわれていました。
ニュータウンの建設により多数の竹が伐採されたことから、 残る竹林については保存しようという声が高まり、昭和56年(1981年)6月に「京都市洛西竹林公園」が開園しました。
「京都市洛西竹林公園」の面積は35068㎡。
「生態園」の面積は5000㎡。
約110種の竹や笹を主体とした回遊式庭園です。
園内では、
竹に関する貴重な資料などを展示してある「竹の資料館」。
全国各地から多くの竹類を収集して植栽してある「生態園」。
竹林を背景にした日本庭園。
応仁の乱(1467-1477)のとき、その渦中にあった「百々橋」(どどばし)。
織田信長が室町幕府最後の将軍、足利義昭のために築いた旧二条城(永禄12年、1569年) の石垣に使ったといわれる石仏。
など、竹林や京都の歴史にかかわる文物が見られます。
京都市洛西竹林公園の景観
入り口
駐車場の横にある北側入り口から入園しました。
入園料は無料です。
入り口から坂を少し下ると、「竹の資料館」が見えてきます。
「竹の資料館」を見学した後、パンフレットをもらい園内を回遊しました。
竹の資料館
和風建築の「竹の資料館」には、さまざまな竹の資料をはじめ外国産の珍しい竹や「エジソン」が1882年にマダケをフィラメントとして作った電球の復元模型などが展示してあります。
お土産や竹を使った製品なども販売されていました。
テラスに出れば外の生態園を一望できます。
テラスの近くには、竹林や枯山水庭園がありました。
「竹の資料館」には、トイレや休憩スペースがあります。
竹風軒
竹風軒は竹の資料館に併設された茶室です。
純和風建築で12.5畳あります。
茶室の使用には事前に申し込みが必要です。
茶庭
「竹風軒」の前には竹垣に囲まれた茶庭が造られています。
来園日には調度、梅がさいていました。
生態園
「京都市洛西竹林公園」の大きな部分をしめる、「生態園」は竹や笹を主体とした回遊式和風庭園としてデザインされています。
面積は5000㎡。
「生態園」には各地から集められた様々な竹類が植栽されています。
クロチク
黒褐色で光沢がある竹です。
始めは緑色をしています。
金明孟宗竹
黄金色に緑の筋が入る美しい竹です。
孟宗竹の園芸品種です。
亀甲竹
亀の甲羅のような姿の竹です。
孟宗竹の突然変異体です。
実用には適しませんが、京都では風流なものとして育てたとうかがったことがあります。
ここで、紹介した竹類以外にもたくさんの種類の竹がありました。
竹の小路
「京都市洛西竹林公園」の一番の見所は、多種多様な竹が造る園路の景観だと思います。
特に、飛び石が置かれた竹の小路は風流な趣がありました。
百々橋
百々橋は、「竹の資料館」から坂を下った場所にある石橋です。
かつて京都市百々町と宝鏡院東町との境の寺之内通に架けられていたものです。
もともと板橋でしたが、後に石橋に改築されました。
昭和38年( 1963年)に解体され、 室町小学校に保管されていたものを「洛西竹林公園」へ移築しています。
応仁の乱の際、細川勝元(東軍)と山名宗全(西軍)の軍が、この橋を隔てて数度にわたり合戦を行ったといわれています。
よく見ると、「百々橋」の横には枯滝があります。
石仏群
「京都市洛西竹林公園」には、織田信長が足利義昭のために築いた旧二条城の石垣に使われたといわれる石仏など350体が安置されています。
大河ドラマ『麒麟がくる』で関連エピソードがあり、竹林公園にその取材が来ていたとのことです。
東屋
生態園の中には、東屋の休憩処が設置されていました。
見本園
生態園には、様々な種類の竹類を集めた「見本園」があります。
「見本園」は芝生地になっていて、中心にはしだれ桜が植えられていました。
まとめ
「京都市洛西竹林公園」では、竹に関する資料や文物そして竹林を主体とした庭園を観賞することが出来ます。
また園内では、京都の歴史を物語る遺構も見られます。
庭園には竹の小路や日本庭園などフォトジェニックなスポットが点在しているので、写真を趣味にしている方にもお勧めの場所です。
基本情報
所在地
〒610-1112 京都府京都市西京区大枝北福西町2丁目300-3
開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時まで)
休園日
毎水曜日と12月29日~1月3日の年末年始
お問い合わせ先
075-331-3821
料金
入園料は無料です。
竹風軒(茶室)利用料など
半日(午前9:00~12:00・午後1:00~ 4:30)4,000円
茶器使用料・1回2,000円
申込受付は、使用日の3月前から前日まで。
申込は、京都市住宅供給公社 洛西事業部まで
TEL (075) 331-0814 FAX (075) 331-0822
関連サイト
写真撮影日
2021年3月
これまでに訪れた庭園・公園
すずめのお宿緑地公園 ~目黒区にあるノスタルジックな竹林公園~