石寺の茶畑 ~京都府景観資産の第1号に登録された名景~

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京都府随一のお茶の名産地である、和束町で石寺の茶畑を見て来ました。

石寺の茶畑への交通アクセス

訪問日は車で「和束町」に訪れました。

「県道5号」を進み、バス停「和束高橋」の横にある橋をわたり坂道を上がっていきます。

坂道を車で数分上がると「石寺の茶畑」が見えてきます。

駐車場

「石寺の茶畑」の近くに専用駐車場はありませんでしたが、茶畑の前にある「 ダンダンカフェ」に小さな駐車場があります。

「ダンダンカフェ」でお茶を飲まれる方は、そこが利用できます。

最寄駅・近隣交通機関から

JR「加茂駅」から「府道44号」 と 「府道5号」を 経由して4.9 km

「和束高橋」バス停(奈良交通)から北に500 m

地図

和束町の茶畑

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「石寺の茶畑」がある京都府和束町は、昔から茶の生産が盛んな町です。

和束町での茶の生産量は京都府内でもっとも多く、宇治茶の生産量の約4割を占めるお茶の産地です。

鎌倉時代に海住山寺にいた高僧「慈心上人」が 茶の栽培に適した土地として、鷲峰山麓に「栂尾の名恵上人」より分与を受けた茶の種をまいたのが、和束町の茶栽培の始まりとされます。

中心に和束川が流れ山間地形にある和束町は、霧がよく発生し寒暖差が大きい為、良質な茶の生産に適した地域です。

2008年には「宇治茶の郷 和束の茶畑」として、京都府景観資産の第1号に登録されました。

また、2013年に「日本で最も美しい村連合」に加盟しています。

そして2015年4月には≪日本茶800年の歴史散歩≫のストーリーで「日本遺産」の第一弾に選ばれました。

石寺の茶畑(いしてらのちゃばたけ)

「石寺の茶畑」は、町の各所に茶畑が広がる和束町でもいちばん有名な茶畑です。

「石寺の茶畑」がある地域は、和束町で早く暖かくなる西に位置し、「早場」と呼ばれ4月下旬には茶摘みが始まります。

(訪問日は、夏で茶摘みは終わった後でした。)

急峻な丘陵に濃い緑をした茶畑がパッチワークのように連なり、茶畑の色と空の色とのコントラストが独特の景観を生み出しています。

ビュースポット付近の道はかなり狭いですが、それでも道行く車の多くは減速などをしつつこの稀有な景観を楽しんでいました。

dan dan cafë / ダンダンカフェ

「石寺の茶畑」の前には、「dan dan cafë / ダンダンカフェ」がオープンしていました。

オープンは2019年4月19日とのこと。

駐車場や自転車置き場もあるので、自家用車で訪れた人やサイクリストが気軽に立ち寄れる場所になっています。

(駐車場は普通車数台分のスペースです。

あまり広くないので、停められないことがあるかもしれません。

それでも付近では貴重な駐車場です。)

店舗情報

店名

dan dan cafë / ダンダンカフェ

住所

京都府相楽郡和束町石寺東谷1-1

定休日

火・水

営業時間

10:00~16:00(7~9月は~17:00)
※ラストオーダーは閉店30分前

電話

0774-66-1185

茶源郷

別名「茶源郷」と呼ばれ、町内の各所に茶畑が広がる和束町には「石寺の茶畑」以外にも多くの魅力的な景観や、観光サポート施設が存在します。

原山の茶畑

原山の茶畑では特徴的な円形茶園を見られます。

おそらく和束町では「石寺の茶畑」の次に有名な茶畑だと思います。

白栖・撰原の茶畑

「石寺の茶畑」から、安積親王陵墓へ至る道沿いからは、白栖(しらす)の茶畑と、その向こうに、撰原(えりはら)の茶畑が臨めます。

釜塚(南部)の茶畑

茶畑が広がる丘陵の麓に、住宅が立ち並ぶ景観が特徴的な茶畑です。

この茶畑は、傾斜地を先人がすべて手鍬で開墾し拡げたものだそうです。

「和束町観光案内所」付近からもよく見える茶畑です。

和束茶カフェ

和束茶カフェは、宇治茶の約45%を生産している和束町のお茶を集めた直売所です。

純粋なお茶以外にも「お茶の佃煮」や「お茶のクッキー」など、様々なお茶に関連した商品が並んでいました。

カフェ(喫茶スペース)が併設されているので、落ち着いてお茶を飲むこともできます。

小さな器に入ったお茶の試飲コーナーもありました。

和束町観光案内所

「県道5号」沿いにある観光案内所です。

2017年(平成29年)4月にオープンしました。

各種パンフレットや地図がありました。

駐車場やトイレがあり、レンタサイクルの受付もしていました。

案内所周辺からは、「釜塚の茶畑」を眺めることが出来ます。

まとめ

「石寺の茶畑」では、急峻な丘陵に空と雲を背景にして茶畑が広がる印象的な景観を見ることが出来ました。

また和束町では、「石寺の茶畑」以外にも特徴的な景観が各所でみられます。

観光サポート施設も多く、かなり観光のしやすい町だと感じました。

だからでしょうか、サイクリストも多かったです。

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基本情報

所在地

京都府相楽郡和束町石寺東谷

交通アクセス

JR「加茂駅」から「府道44号」 と 「府道5号」を 経由して約4.9 km

「和束高橋」バス停(奈良交通)から北に約500 m

料金

無料

訪問日

2019年8月

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