袋田の滝  【 奥久慈の大段瀑 】

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茨城県久慈郡大子町にある日本三名瀑の「袋田の滝」に行って来ました。

アクセス

「袋田の滝」へは、JR「袋田駅」から歩いて行きました。

JR「袋田駅」から「袋田の滝」までは、県道324号を経由して3キロ程です。

よく整備された県道は歩きやすかったですが、真夏のアスファルトは照り返しがきつく暑かったです。

夏は、時間が合えばバスを使うべきだと思いました。

バスを使えば、JR「袋田駅」から「袋田の滝」最寄りのバス停「滝本」まで10分程です。

バス

2021年時点で、袋田駅から「滝本」までの路線バスは1日4本です。

( 路線バス運賃は、2021年時点で、大人 210円、子供 110円です。 )

袋田駅⇔滝本

袋田発  滝本着
10:37  10:44
12:33 12:40
13:58 14:05
14:29 14:36

滝本⇔袋田駅

滝本発 袋田着
11:00 11:07
13:10 13:17
14:10 14:17
15:10 15:17
15:45※ 15:52※

※は4月〜11月季節運行

駐車場

滝周辺には、町営の無料駐車場と民間の有料駐車場があります。

町営無料第一駐車場、茨城県久慈郡大子町袋田628 50台 (滝まで約1.2㎞)
町営無料第二駐車場、茨城県久慈郡大子町袋田593 220台 (滝まで約1.4㎞)
民間有料駐車場 滝周辺の駐車場の料金は1回500円が多いです。売店で、規定額(金額は現地で要確認)の買い物もしくは食事をすれば、無料で駐車できる場所もあります。

最寄り駅・近隣交通機関から

袋田駅から県道324号を経由して約3.1 km

地図

袋田の滝

日本三名瀑に数えられる「袋田の滝」は、高さ120メートル、幅73メートルもの大きさを誇ります。

「袋田の滝」周辺の地層は、主に砂岩や礫岩、泥岩からできていますが、火山灰などの火山噴出物からできた地層も少なからず見られます。

その代表格が、名峰「奥久慈男体山」をつくる「男体山火山角礫岩層」です。

これは海底で火山が噴火して、冷却する際に、大きな礫状に破壊されたあと全体が固まったもので、固く浸食に強い地層です。

袋田の滝は、別名「四度の滝」と呼ばれます。

その由来については、大岩壁を4段になって流れる姿からそう呼ばれるようになったという説。

その昔、西行法師が訪れた際

「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」

と絶賛したことからそう呼ばれるようになったという説があります。

花紅葉 よこたてにして 山姫の 錦織りなす 袋田の滝  西行法師

袋田の滝の景観

正午過ぎにJR「袋田駅」に到着。

バスの時刻表を見ると、次のバスが「袋田の滝」方面に行く時刻までは、かなり時間が開いていたので徒歩で滝へ移動することにしました。

JR「袋田駅」から滝までは約3キロ程。

休憩時間を含めて、1時間と少しかかりました。

かなり暑かったので、多めに休憩を取りました。

めったに訪れることのない奥久慈散策にちょうど良い距離だと思いましたが、気温が高かったので思ったより体力を消耗しました。

滝に到着後は、観瀑トンネル~第1観瀑台~第2観瀑台~「月居山ハイキングコース」~袋田の滝上流部というコースで散策しました。

第1観瀑台

滝へ到着し入場料を払って観瀑トンネルへ入ります。

トンネルは、ひんやりと涼しく一息つく思いです。

トンネルをくぐり観瀑台へ出ると、袋田の滝を眼前で観賞できます。

三段の階段状になった幅のある岩壁を、幾条もの白いスジとなった水が滑り下りている力強い姿の滝です。

絶え間なく水が流れる岩壁のなかに、浸食されずゴツゴツとした箇所が見えました。

このあたりの地層は海底で火山が噴火し、冷却する際に大きな礫状に破壊されたあと全体が固まったもので、非常に固く浸食に強いそうです。

この滝が勇壮な段瀑となっているのも、浸食に強い層が残った結果だそうです。

第2観瀑台

第2観瀑台には、トンネルの奥にあるエレベーターでのぼります。

見晴らし展望所のようになっている第二観瀑台では、滝の全景を眺められます。

遠望してみても、かなり大きな滝であることがわかります。

第1観瀑台からでは見えなかった滝上部の複雑な流れが見えました。

結構な水量に見えますが、何度か来た人の話ではこれでも水は少ない方だそうです。

月居山ハイキングコース

滝の上流部へ行くため、観瀑台を出て「月居山ハイキングコース」へはいりました。

月居山(つきおれさん)は、1つの山の頂上部に、2つのピークを持つ「双耳峰(そうじほう)」の山です。

標高は404メートルあります。

月居山に整備されているハイキング道からは滝の風景や月居城跡、月居観音堂などを見ることができます。

今回は、あまり寄り道をせず「袋田の滝」の上流部を目指します。

途中、「袋田の滝」の見える茶店「三六亭」で一息いれて「月居山」を登りました。

コースの中では、木々の垣間から涼やかに流れる「生瀬の滝」を見ることができます。

生瀬滝の落差は約15mです。

中腹からは、まるで隠れ里のような集落が見えました。

しばらく登っていると、汗の量がかなりのものであることに気が付きました。

駅から暑い中を歩き、汗をかきすぎたのでしょう。

体内のミネラルが足りず、水を飲んだ端から汗となって流れていきます。

ミネラル補給のための飴でもあればよかったのですが後の祭りです。

滝の上流部

どうにか到着した滝の上流部に、ほとんど人の姿はありませんでした。

水の流れる音を聞きながら、静かな時間と自然の空気を満喫すると、汗をかきながらここまで来てよかったと思えます。

滝上流部の渓流の川床も硬質で、浸食されにくい地質で形成されているようでした。

考えて見れば滝は観瀑台から見ただけなので、初めて袋田の滝を構成する岩壁に触れました。

渓流の両岸には木々が茂り、その盛緑が目にあざやかです。

おそらく紅葉の時期も綺麗でしょう。

しばらく渓流を散策し、日が暮れる前に山を下りました。

今回の散策では晴天の中、名瀑の観賞と奥久慈の自然を満喫できました。

袋田の滝ライトアップ

例年、袋田の滝では冬に滝のライトアップが行われています。

大子来人〜ダイゴライト〜 袋田の滝ライトアップ

期間 12月上旬から1月中旬

2020年11月1日(日)〜2021年1月17日(日)まで毎日開催

時間 11月は、日没から午後8時まで、12月〜1月は、日没から午後7時まで
入場料金 大人300円、子供150円(袋田の滝トンネル利用料金)

まとめ

「袋田の滝」の観瀑台からは、間近で日本有数の大段瀑を見ることが出来ます。

「袋田の滝」は、春は新緑、秋は紅葉、冬は氷瀑と季節ごとに変化する絶景が見られる滝として有名です。

「袋田の滝」の周辺には、土産物屋や食事処など観光施設が充実していました。

基本情報

所在地 〒319-3523 茨城県久慈郡大子町袋田3−19
料金、観瀑施設(袋田の滝トンネル)利用料 大人300円、子ども150円、
団体利用料(団体は30名以上) 大人250円、子ども100円
観瀑施設の利用料免除について 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・障害福祉サービス受給者証の交付を受けている障害者の方が利用される場合,手帳等の提示で上記の利用料が免除になります。(当該障害者に介護が必要な場合には,介護をする者1人を含みます。)
営業時間 5月から10月は午前8時から午後6時、11月は午前8時~午後5時、12月から4月は午前9時から午後5時、無休です。

関連サイト

【国名勝】袋田の滝・生瀬滝 | 大子町公式ホームページ

袋田の滝 | 観光いばらき

写真撮影日

2009年7月

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