三重県伊賀市を流れる「白藤滝」に行ってきました。
アクセス
訪問日は、車で 「白藤滝」に向かいました。
「下柘植IC」方面から「県道146号」「伊賀コリドールロード」を進み、「霊山」方面に左折、滝川沿いのやや細い舗装路を登って「白藤滝」の駐車場に到着。
駐車場
「白藤滝」の案内板の前が広くなっていて、普通車数台が駐車できます。
近隣交通機関から
- 「下柘植IC」から「県道146号 」「伊賀コリドールロード」 経由で約6.3 km
- JR関西本線「新堂駅」から「県道133号」「県道146号 」「伊賀コリドールロード」経由で7.4 km
地図
白藤滝(しらふじたき)
「白藤滝」は三重県伊賀市の最高峰「霊山(766m)」にある「滝山渓谷」に懸かる約15mの直瀑です。
もとは30mほどの滝でしたが、明治29年(1896年)8月の大洪水により、滝口が決壊し滝壺も埋没して現在の高さとなりました。
「白藤滝」が流れる「滝山渓谷」は紅葉の名所としても有名で、例年11月3日には「滝山渓谷紅葉まつり」が開催されています。
滝の近くには不動明王がお祀りされています。
白藤滝の伝説
「白藤滝」には、次のような武勇者の伝説が残っています。
昔、定次という武勇者がお供の者を連れて滝口に座り、鹿を待ちかまえていました。
すると突然「ザーッ」という音がして、怪しい物が目の前に現れたので、鉄砲を打ち放ったところ、倒れていたのは二丈(6.6m)もある大トカゲでした。
滝の景観
【広場】
駐車場からすぐの場所に石段があり、石段の下には広場が造られています。
広場には祠がお祀りされ、手水舎や藤棚、休憩所が設置されています。
歌碑やトイレもありました。
【手水舎】
手水舎は自然石で造られていました。
渓谷からひいている水の透明度は高かったです。
【歌碑】
松尾芭蕉の出身地である伊賀らしく、広場には歌碑がありました。
白藤の 如く懸りし 滝仰ぐ
【トイレ】
トイレは比較的新しく綺麗でした。
【滝見道】
広場の奥には滝見道の入り口があります。
渓谷の岩壁に造られた石段をくだり、渓流沿いを少し歩くと赤い橋の向こうに「白藤の滝」が見えてきました。
(石段は少し急なので、降りるときは注意してください。)
周囲の渓谷には、滝の豪快な音が木霊しています。
滝見道入口から滝までは約5分程。
滝の周囲は開けていて、橋を渡ると滝前まで歩いて行けます。
白藤滝
訪問時の水量は多く、近づくとかなりの滝風と水しぶきがありました。
滝の落差は約15m。
幅広の力強い滝で、周囲は鮮やかな盛緑のモミジが彩っていました。
大きな滝壺から流れた滝水は、渓流を造っていました。
「白藤の滝」という名前から繊細な姿を想像していましたが、豪快に水が流れる迫力がある滝で見ごたえ十分です。
ちなみに、かつて付近の忍者がこの滝で修行していたという話もあるそうです。
滝山渓谷
「白藤の滝」の流れる滝山渓谷は急峻で、断崖や滝が随所にある景勝地です。
「白藤の滝」上流部には「親子滝」「二位の滝」「三寶の滝」が数百m感覚で続いています。
親子滝
「白藤滝」の駐車場から200~300m舗装路を上がると、右側に広いスペースがある場所があります。
その反対側にある草地の奥の山肌に、「親子滝」が流れています。
大きな滝ではありませんが、道沿いから気軽に観賞できる段瀑です。
二位の滝
「親子滝」から200m程舗装路を上がると、「二位の滝」の案内板がたっています。
案内板近くにある滝見道を少し降りると、「二位の滝」を見ることが出来ます。
岩肌を流れる、水量の多い斜瀑で落差は5m程です。
三寳の滝(さんぽうのたき )
「二位の滝」のさらに上流部には、「三寳の滝」が流れています。
「二位の滝」と同じく、滝見道の近くに立て看板があります。
「三寳の滝」の滝前に行くには、滝見道を5分程下らなければなりません。
訪れる人が少ないのか、何度か蜘蛛の巣を払いながら滝に向かいました。
とはいえ、滝見道は藪払いはされていて草むらになっている個所はありませんでした。
「三寳の滝」は、岩肌を勢いよく流れる斜瀑です。
訪問日は水量が多かったため、渓流をわたれず真正面からは写真が撮れませんでした。
まとめ
「白藤滝」は水量が豊富な、豪快で見ごたえのある滝です。
急峻な渓谷にあるためか、どことなく神秘的な雰囲気も漂っていました。
紅葉の名所としても有名で、例年11月3日には「滝山渓谷紅葉まつり」が開催されています。
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基本情報
所在地
〒519-1421 三重県伊賀市山畑
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2019年8月