慈恩の滝(大分県玖珠町)を観賞して来ました。

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日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境近くに流れる名瀑「慈恩の滝」にいってきました。

アクセス

「慈恩の滝」には、車で向かいました。

国道210号を走り「慈恩の滝」最寄りの道の駅 「慈恩の滝 くす」に到着。

道の駅 「慈恩の滝 くす」には休憩所や売店・トイレなどがありました。

「慈恩の滝」は、道の駅 「慈恩の滝 くす」から道路を渡ってすぐの場所にあります。

駐車場

道の駅 「慈恩の滝 くす」に車が駐車できます。

「慈恩の滝」にも駐車場があります。

国道210号沿いにある「道の駅」のほうが広い駐車場があります。

最寄り駅・近隣交通機関から

JR「杉河内駅」から国道210号を経由して約260 m

地図

慈恩の滝(じおんのたき)

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「慈恩の滝」は万年山(はねやま)を源流とする山浦川と玖珠川が合流する場所に流れています。

約30mの落差がある二段の滝です。

上段は20m、下段は10mあります。

「慈恩の滝」と近くにある「観音滝」、「桜滝」の三つの滝で天瀬(あまがせ)の三瀑。

さらに、「楓葉の滝(かえでのたき)」、「山伏の滝(山法師滝、やんぶしのたき)」、「夕日の滝」を加えて天瀬六瀑と呼ばれます。

滝の裏側を歩ける“裏見の滝”となっていて、滝を一周すると幸せが訪れるといわれています。

また滝には竜の伝説も残されています。

「慈恩の滝」の伝説(説明文より抜粋)

遠い昔、万年山(はねやま)のふもとに、小さな川をはさんで小さな村がありました。その小さな川の先の小さな滝には、一匹の小竜が住んでいました。

その竜がどうやら重い病気にかかり苦しんでいることがわかったのです。村人たちは、何とかその竜を助けてやることはできないものだろうかと思いましたが、どうすることもできませんでした。

そんなある日、旅をしているお坊さんが村を訪れました。たくさんの修行を積んでいるお坊さんは、村人たちのどんな問いにも答えることができました。

そのお坊さんに村人のひとりが病気の竜のことを相談したところ、私が竜を助けてやろうと言ったのです。
お坊さんは、竜に言いました。

「お前は、この滝の中ではもう長くは生きられない。しかし、お前を天空に昇らせてやろう。そうすれば、病気の苦しみから、お前は助かることができるぞ」

「どうか、私を天空に昇らせてください。そうすれば、今まで、私を大切にしてくれた村の人たちに恩返しをします」

お坊さんは、穴倉の見える大きな岩に立ち、呪文を唱えました。すると、それまで明るかった空は、一瞬で真っ暗になりました。

激しい風が吹き始め大粒の雨が降り出し、激しい雷鳴と稲光がやむことなく続きます。次第に竜の体が光り始め、天に向かって浮かび始めました。

小さかった竜の体は、だんだん大きくなり、長い体を滝のあちこちにぶつけ、体を覆う光をあちこちに飛ばしながら、それでもどんどん上がっていきます。

竜の体がぶつかった岩は砕け、一段だった滝は二段になり、静かに落ちていた滝の流れが、一瞬で激しいものに変わりました。

そして、あちこちに飛んだ光は滝壺へ落ちていき、しばらく魚のように泳いでいたかと思うと、やがて本物の鯉に変わっていきました。

それから、どのくらいの時間がたったのでしょうか。お坊さんと村人たちが見守る中、竜は天空へと昇り見えなくなってしまいました。
そして、空から声がしたのです。

「ありがとう。お礼に、これから、この地に多くの雨を降らせ、水の恵みを与えましょう」

それからというもの、万年山(はねやま)の上空にはたくさんの雨が降り注ぎ、川上に水が湧き出し、小さな川は美しい水で満たされました。

滝の景観

道の駅「慈恩の滝くす」から道路わたると、すぐに「慈恩の滝」が見えます。

「慈恩の滝」は二段になって流れる段瀑です。

水量は豊富で一段目、二段目どちらもかなりの高さがあります。

滝つぼも大きく、かなり迫力がある滝です。

滝の正面には橋がかかり、達壺近くに行ける遊歩道と滝裏を周れる滝見道がつけられています。

滝の正面には橋が渡されていて、滝を真正面から見られる観瀑場所になっています。

上段の滝は両側の岸壁に囲まれて奥まったところにあるため、正面からしか見られません。

橋の上には竜の像と滝にまつわる伝説の説明版がありました。

上昇喜龍

「上昇喜龍」と添え書きされた龍の像にはお賽銭箱がありました。

「上昇喜龍」とはおそらく造語なんでしょうが、中々縁起が良い言葉です。

遊歩道

滝壺から流れる渓流沿いに遊歩道がつけられています。

遊歩道の上には鉄道の高架がはしっていました。

電車からでもこの滝が見られるそうです。

遊歩道を使い、滝壺近くで滝を仰ぎ見ることが出来ます。

裏見の滝

  • ※2020年7月の豪雨の影響で、現在、滝の裏側は通れません。

「慈恩の滝」は、滝の裏を周れる滝見道がつけられた裏見の滝です。

滝の裏側を歩いて一周すると、幸せが訪れるといわれています。

なお時計回りのほうが、より幸せになるといわれているそうです。

滝裏では水しぶきと水煙があがる豪快な景観がみられます。

水量があるからでしょうか、訪れたのは冬であるにも関わらず滝裏の苔はみずみずしく、どこか浮世離れをした光景に思えました。

ライトアップ

「慈恩の滝」では、夜ライトアップが行われています

ライトアップの時間は、日没頃~夜10時頃まで。

静かな環境の中やわらかな光で照らされる滝は幽玄な雰囲気を醸していました。

まとめ

天瀬の三瀑に数えられる「慈恩の滝」は、水量豊富な見ごたえがある二段滝です。

「裏見の滝」となっていて、滝の裏側を歩いて観瀑が出来ます。

JR「杉河内駅」や道の駅から近く、観賞の環境も整っているので気軽に訪れることのできる滝です。

  • ※2020年7月の豪雨の影響で、現在、滝の裏側は通れません。

基本情報

所在地

〒879-4332 大分県玖珠郡玖珠町山浦618

料金

無料

関連サイト

慈恩の滝(じおんのたき) – ツーリズムおおいた

慈恩の滝 – 玖珠町観光協会

写真撮影日

2020年2月

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